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【雑感】弁護士の正しい選び方2(弁護士費用編)

★まずはこちらをお読みください!
【雑感】弁護士の正しい選び方(立志編)

 

弁護士費用にこだわりすぎない


  現在、弁護士の報酬は自由化されており、事務所ごとに弁護士費用は大きく違います。決して安くはない弁護士費用、少しでも負担が軽い方が良いですよね。
しかし、弁護士費用の高い、安いを、最終的な弁護士選びの決め手にするのはおすすめしません。弁護士選びの要素としてもっと大切なことがあるからです(後に述べます。)。
弁護士費用が他よりも明らかに高い、または明らかに安い事務所は避けた方がよいと思いますが、単に安いからという理由で選ぶのは止めた方が良いと思います。
明らかに高い事務所を避けるべきなのはいうまでもありませんが、明らかに安い事務所を選ぶのも慎重にされた方が良いでしょう。事務所経営という側面で考えれば、弁護士費用が明らかに安い事務所の場合、必然的に大量の案件を受けなければなりません。そうすると、弁護士が一件ごとにかけられる労力が限られるため、質の低下につながります。
弁護士費用の目安については、いろんな事務所のホームページを見比べてみたり、日弁連のホームページをご参照する等してみてください。
 日本弁護士連合会ホームページ 

 弁護士費用の工面の仕方ですが、ご加入の保険などで弁護士費用特約が付いており、思いがけず保険が使えることがあります。一度、保険証書を確認してみましょう。
また最近では、トラブル発生後でも契約できる弁護士費用提供サービスというものもあります。「アテラ」ホームページ
ご自身の所得が一定の要件を満たす場合は法テラスの利用も可能です。法テラスの場合、弁護士費用を立て替えて貰い、後に分割で支払っていくことになります。
「法テラス」ホームページ

 弁護士は、受任にあたって弁護士費用をきちんと説明する義務があります。不明な点があれば、見積書を依頼するのも良いでしょう。見積書の発行は、弁護士の努力義務とされていますので発行する義務はないのですが、きちんとした事務所であれば頼めば応じてくれるはずです。見積書を発行してくれるかどうかも、その事務所が誠実かを見極める一つの指標です。

 なお、弁護士費用の分割払いや値下げは可能か、という点ですが、これも事務所によって異なります。
全国展開しているような大手の事務所では、かなりガチガチに弁護士費用を一律に定めており、依頼者の事情に応じて値下げをしたりすることはおそらくないものと思います。

 弁護士費用って高いな、と思われるかもしれません(金額だけみればやはり高いです。)。ただ、依頼者の方と打ち合わせを重ねたり、相手と交渉を続けたり、裁判所に何度何度も足を運んだりしているうち、依頼者の方に、「弁護士の仕事って大変ですね。」、「弁護士費用では割りに合わないかもしれませんね。」と言われることはよくあります。高いと思われがちな弁護士費用ですが、弁護士業務の中には時間や労力をとても要する場合もあり、それを踏まえての金額でもあることを少しでも知っていただけると幸いです。 

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